ちよだ猫まつり2018

『ノーにゃんこ ノーライフ~僕らの地域ねこ計画~』

斉藤倫先生トークショー&サイン会報告

%e3%81%ad%e3%81%93%e3%81%be%e3%81%a4%e3%82%8a%ef%bc%91

 2018年2月17日と18日、東京都千代田区役所で今年も『ちよだ猫まつり』が開催されました。行政である千代田区とボランティア団体である一般社団法人ちよだニャンとなる会の共催で、都内有数の一大猫イベントとなって久しく、毎年2月に行われるこのイベントは多くの後援企業や出展者にも恵まれ充実した催し物で、2日間で来場者数は1万4000人となりました。(千代田区広報広聴課発表)

 空前の猫ブームの陰で年間7万匹以上の猫が殺処分される一方で、千代田区は【殺処分ゼロ】を7年継続させている保護猫活動のモデル地域でもあります。

 そんな中、ご自身でも保護猫活動の経験を持ち、その経験を活かしてWEB漫画サイト“ねこねこ横丁”にて『ノーにゃんこ ノーライフ~僕らの地域ねこ計画~』を漫画連載する斉藤倫先生のトークショーが行われました。

%e3%81%ad%e3%81%93%e3%81%be%e3%81%a4%e3%82%8a%ef%bc%92※トークショー会場の斉藤倫先生(左)

 

%e3%81%ad%e3%81%93%e3%81%be%e3%81%a4%e3%82%8a%ef%bc%93※斉藤倫先生の自宅室内で日の当たるソファーで眠る猫と仕事用のトレース台に乗っている猫

18日昼過ぎ、『ちよだ猫まつり2018』トークショーに登壇された斉藤倫先生。普段の連載だけでは伝えきれない斉藤倫先生の猫への愛情と実際に先生と一緒に暮らす猫たちの様子を、写真を追って一枚ずつ丁寧に説明されました。

%e3%81%ad%e3%81%93%e3%81%be%e3%81%a4%e3%82%8a%ef%bc%94※深夜、仕事机に集まる猫たち。静かに眠れるようベッドを用意。

斉藤倫先生(以下、斉藤)「我が家にいる猫は私が殺処分寸前だった猫を引き取ったり、保護猫活動を通して保護することになった猫たちばかりです。漫画のお仕事を手伝ってくれているアシスタントさんたちもみんな猫好きです。夜中に1人で仕事をしていると猫たちが集まってきますが、どうしても机から動いてくれなかったりするので画板を用意して首から板を下げて漫画を描いたりもしています」

猫たちの性格は人間以上に様々で人見知りやさみしがりの猫もいて、猫への愛情と興味は尽きることがないといいます。それでは斉藤倫先生はどういった経緯で保護猫活動の世界に入っていったのでしょうか?

斉藤「外にいる猫を見たとき、病気や事故、怪我が心配で寒さや暑さの中どうやって日々暮らしているんだろう?と考えるようになりました。私に猫を譲渡してくれたのが保護猫活動をされている大ベテランで、その方の繋がりで猫ボランティアされている方々と知り合い、私が自分で保護・TNRをする時に捕獲器の使い方や野良猫の保護の仕方、地域住民との接し方を教えて頂きました。保護活動を実際にやってみると、個人での活動の難しさや限界を感じ、この大きな野良猫問題をよい方向に向けるためには、行政とボランティアが上手く協力し合っていくことが大切なんだと強く感じるようになりました」

※TNR=Trap(捕獲)、Neuter(不妊去勢手術)、Return(元いた場所に戻す)の略。
%e3%81%ad%e3%81%93%e3%81%be%e3%81%a4%e3%82%8a%ef%bc%95※斉藤倫先生の愛猫 左から チカちゃん ココちゃん 中央手前 ちゃくろんちゃん 中央奥 おちびちゃん 右 ぼくちゃん

寒い冬が終わりやがてくる暖かい季節、そして猫たちの発情期が始まりこうしている間にも猫たちは増えていきます。野良猫に対する無理解や愛情の欠如から凄惨な事件が起きたりもする一方で、保護猫活動を通して猫と向き合い、より良い地域とのつながりを模索する中で斉藤倫先生が気づいたことはなんだったのでしょうか?

斉藤「野良猫や家猫などたくさんの猫と関わってきた中で思ったことは、猫も人間と同じなんだということです。トライアルなんかすると猫同士にも相性があって、好き、嫌い、そして嬉しい、悲しい、いろんな感情があります。人間と違うのは〈言葉を持たないこと〉〈手に物を持てないこと〉。よく「猫がしゃべれたらなぁ~」なんて思うけど、もし猫がしゃべれたら人間のように嘘をついたり思ってもないことを言ったりするかも、手には武器を持ってしまうかもしれないですよね。動物は〈持たない〉から態度で愛情を表現して、嫌なら身を引いて、感情と違った行動をせず裏表なく、生きている。それって人間の世界ではどんどん失われてきているように思うのです。
表情を見て、態度を見て、相手の気持ちを想像する。人が、自分以外のだれかを思いやる気持ちは、言葉を持たない動物と深く関わる事で大きく育てることが出来るんじゃないでしょうか。
もしかしたら、猫と暮らすことや保護猫活動は、猫たちを救うと同時に私たち人間の心も救ってくれるかもしれません」

先生の熱のこもったトークに会場にいる人たちも真剣に聞き入っていました。トークショー後は会場となりの特設ブースで斉藤倫先生によるサイン会も開かれました。多くの来場者で賑わう会場内で足をとめてコミックスをご購入いただき、サイン会に並ばれた方々に、斉藤先生が一冊ずつ丁寧にサインをしていきます。

%e3%81%ad%e3%81%93%e3%81%82%e3%81%be%e3%81%a4%e3%82%8a6

1人1人のファンと握手を交わし、コミックスにイラストとサインをする時間は普段のWEB漫画の仕事だけでは経験できない貴重なもので、トークショーもサイン会も大好評のうちに終了しました。

 

斉藤倫先生、ちよだ猫まつり実行委員会の皆様、関係者の皆様お疲れ様でした。

そしてご来場くださった皆様ありがとうございました。

 

※この記事の内容は実際のトークショーの内容をもとに一部加筆、修正されています。

『ノーにゃんこ ノーライフ~僕らの地域ねこ計画~』最新話はこちら

 

%e3%81%ad%e3%81%93%e3%81%be%e3%81%a4%e3%82%8a%ef%bc%97ねこねこ横丁の物販ブースも大好評でした!!

img_0953