猫と日本とドイツ、ときどきサンドラ

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猫は猫でもちょっと違うんだミヤウ!

筆者は日本とヨーロッパ(主にドイツ)を比べながら、ああでもない、こうでもない、と考えたり書いたりすることを生業としていますが・・・

ぶっちゃけ猫に関しては、ドイツの猫も日本の猫も「同じ」だったりします。そう、猫は猫なので、恒にマイペースであり、ちょっとツンとしていて、ドイツの猫だからといって日本より人懐っこい・・・ということはありません(笑)

 

tunneko

 

どこに行っても猫は猫なのですね。
違いがあるとすれば、人間の解釈による猫の鳴き声でしょうか。

そう、擬音のことです。

日本人によると猫は「ニャーニャー」とか「ニャンニャン」、または「ミャーミャー」と鳴くらしいですが・・・

筆者のもう一つの母国であるドイツでは、miau!(ドイツ大使館色候ネコ)をご覧いただければわかるように、

猫ちゃんの鳴き方はmiau(ミアウ!発音はミアオに近い)なのですね。

他の言語もザッと書くと
・英語(米語)mew(ミュー)
・英語(イギリス英語)meow(ミャウ)
・イタリア語miao(ミャーオ)
・フランス語miaou(ミャウ)
・スウェーデン語mjau(ミヤウ)
・ロシア語мяу(miyau/ミャーウ)

といった具合ですが・・・共通点といえば、mで始まるものが多いということでしょうか。確かに日本語でも、「ミャーミャー」だとmで始まりますよね。
メジャー(?)な鳴き声だと「ニャーニャー」ですのでnですが・・・。

不思議なのは、その国の猫の鳴き声を知った上で、実際に猫が鳴いているのを耳にすると、本当にそのように聞こえてくること!
なので、猫を飼っている皆さん、帰宅前に「猫はミャーオ」(イタリア語です)と念じた上で、家に帰れば本当に「ミャーオ」と聞こえてくるかもしれません。お試しあれ。
なお猫に対抗して、「ニャー!」「ミャオ?」「ミャウ!」「ミャンミャン!」などとバイリンガルならぬマルチリンガルの猫ちゃんになったつもりで遊んでみるのも楽しいかもしれません。

家で「ミャオ!」「ニャー!」「ミャウ?」「ミャンミャン!」と鳴いている(泣いている?)図を想像すると寂しくなってくるのは措いておいて。
なにはともあれ、各国の擬音をマスターすると、海外に行ったとき、すぐに現地の子供たちと仲良くなれることでしょう。

ところで、猫は猫でも「猫」や「猫の鳴き声」にはある種の「イメージ」がついてまわります。

 

nekomimi

 

例えば日本語で女の子が「にゃん♪」というと、かわいい感じだとか。
(ちがいますか・・・?)

ドイツ流ラブトーク~「僕のかわいい子猫ちゃん」~

さてさて、同じ「にゃん」でも、日本では女の子が発する「にゃん♪」は「かわいい」イメージがありますよね。
このように、日本においては「にゃん♪」は「かわいい女の子」を連想させるものでもあるのですねえ~。
さて、この現象(?)海外ではどうなのかというと、筆者サンドラの母国であるドイツでは、カップルのラブラブトークに猫ちゃんがよく登場したりします。

 

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そう、ドイツでは恋人同士がお互いを動物の名前で呼び合う、というのがラブラブカップルの証だったりします。

Spatzi(スズメちゃん)に始まり、Mausi(ねずみちゃん)、Hasi(ウサギちゃん←この「ウサギちゃん」に関しては女性が恋人に対して使うことも多い)、そして「僕のかわいい子猫ちゃん」(mein Kätzchen)!

ここでプチドイツ語講座をしてしまうと、ドイツ語で猫はKatzeなのですが、それにchenをつけると「小さな」という意味になり、Kätzchenは文字通り「子猫ちゃん」なのですね。「小さい」ということで必然的に男性が女性の恋人に対して使う言葉となっているわけですが、よくよく考えてみると、ドイツの女性は平均して大柄なのに「子猫ちゃん」と呼ばれているのがなんとも不思議です。

同じくドイツで男性が恋人の女性のことをMischi♪と呼ぶことも。Mischiというのは昔から「猫」によくつける名前で、日本でいうと「ミー」とか「クロ」「タマ」といったところでしょうか。。

それにしても、Mischi♪にしてもmein Kätzchen(「僕のかわいい子猫ちゃん」)にしても、大柄なドイツ人女性よりも日本人女性にこそ似合う呼び方だと筆者は思うのですが、残念ながら(?)日本には愛する女性のことを子猫ちゃんも含め動物に見立ててニックネームをつける習慣はないのでした。ニッポン人的なセンスでは「ナシ」のようなのです。

・・・と、そんなところにも「文化の違い」が見えたのでした。

筆者サンドラは【子猫ちゃん】と呼ばれた甘い経験が・・・残念ながらないのですが、
「子猫ちゃん♪」なんて呼ばれたい願望はありますので、顔を赤らめながらも、そんな想像、いえ妄想に浸る冬のひとときです。

以上、猫に見る異文化のお話でした。

 

illustration by nanami nozomi

サンドラ・ヘフェリン

ドイツ・ミュンヘン出身。日本歴20年。 自身が日独ハーフであることから、≪ハーフはナニジン?≫、≪ハーフと国籍のお話≫、≪ハーフとバイリンガル教育≫、≪ハーフと日本のいじめ問題≫など「多文化共生」をテーマに執筆活動をしている。ホームページ「ハーフを考えよう!」http://half-sandra.com/を運営。著書に「ハーフが美人なんて妄想ですから!!」(中央公論新社)、「爆笑!クールジャパン~え?外国人は日本をそう思っていたの・・・!?~」(アスコム/片桐了との共著)、「満員電車は観光地!?~世界が驚く日本の「日常」~」(KKベストセラーズ/流水りんことの共著)、「男の価値は年収より『』!?ドイツ人のびっくり恋愛事情」(KKベストセラーズ/流水りんことの共著)などがある。

 

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