ゲームの映像は無数のドット(点)の集まりで構成されている。木も、水も、土も、火も。人間も、怪物も、野山も、都市も。それらを描くのはドット絵師、あるいはグラフィックデザイナーと呼ばれる人たちだ。彼らの打つドットのひとつひとつが、ゲームファンに数々のよろこびと感動をあたえてくれた。[ドット絵師の匠]シリーズでは、そんなゲームの歴史に名を残す匠たちの作画テクニックや、ゲームにかける熱い想いなどを伺っていく──。
【プロフィール】
1967年、大阪府生まれ。
京都にある株式会社トーセに入社。下請けとしてバンダイ(当時)のゲーム開発業務を経たのち、東京のバンダイへ移籍。現在は株式会社バンダイナムコエンターテインメントにてコンシューマーソフトの事業管理を務める。
【プロフィール】
1959年、東京都生まれ。
デザイン会社D&Dでグラフィックデザイナーとして活躍するうち、バンダイの仕事を通じてゲームデザインの世界へ。現在は株式会社スクウェアエニックスでシニアゲームデザイナーを務める。
【プロフィール】
1966年、福岡県生まれ。ゲーム攻略同人誌『ゲームフリーク』を手にしたことから田尻智氏と出会い、ゲーム制作の道に入る。現在は株式会社ゲームフリーク取締役。同社の代表作『ポケットモンスター』シリーズではアートディレクターを務めながら、持ち前のセガ愛を活かして『セガ3D復刻アーカイブス』(セガゲームス)シリーズのパッケージイラストなども手掛けている。
【プロフィール】
1997年、鈴井匡伸が株式会社バンダイから独立して創業。ゲームの歴史とともに積み上げられてきた懐かしさを感じさせる味わいと、いまも変わらぬおもしろさを提供し続けるソフトハウスで、2017年に創業20周年を迎えた。少数精鋭のスタッフたちが、遊び心と好奇心にあふれた社風の中で仕事をしている。
【プロフィール】
1974年、滋賀県生まれ。8bitライクなスマホアプリや、初期ファミコンを思わせるRPG『フェアルーン』シリーズで注目を集める。ゲーム作りを独学で覚え、ドット絵によるグラフィックはもちろん、シナリオやゲームサウンドまで自ら手がける。最新作はNintendo Switch用『神巫女 -カミコ-』がダウンロード販売中。
【プロフィール】
1962年、神奈川県生まれ。マンガ家、イラストレーター。1991年発売の『メタルスレイダーグローリー』では、企画、シナリオ、グラフィックおよびディレクションを務めた。そのファミコンの描画性能から大きく逸脱した美麗なグラフィックで、ゲームユーザーのみならず、ゲーム開発者たちからも注目を集めた。マンガ作品に『亜空転騒フィクサリア』『最終機攻兵メタルスレイダーグローリー エイミアの面影』、乙佳佐明名義では『ねこもころ』などがある。
【プロフィール】
1965年生まれ。アニメーション系の専門学校を卒業後、ファミコンソフトの開発に参入したばかりの株式会社スクウェア(現在は株式会社スクウェア・エニックス)に入社。チビキャラと呼ばれる緻密で愛らしいキャラクターを描き、『ファイナルファンタジー』シリーズだけにとどまらず、2D時代のスクウェア作品のグラフィック・イメージを築き上げた。現在はスクウェア・エニックス 第9ビジネス・ディビジョンで、後輩の指導をしつつ、アートディレクターとして活躍中。
【プロフィール】
1957 年生まれ。デザイン系の専門学校を卒業後、1979 年に株式会社ナムコ(現・株式会社バンダイナムコエンターテインメント)に入社。『ギャラクシアン』『ゼビウス』『マッピー』など、ナムコの名作の数々でドット絵を描くと共に、ゲーム筐体のデザインなども手がけ、2013 年に独立。現在はフリーのグラフィックデザイナーとして、ゲームだけにとどまらない活躍を見せている。通称:Mr.ドットマン。